小6と中学生の交流会

小6児童4名(1名はオンライン参加)と中学生2名で交流会を行いました。

テーマは「中学校生活について」です。

部活のこと、宿題のこと、校則のこと・・・、自分のきこえについて中学校の先生方にどうやって説明したかなどについて話し合いました。

6年生からはたくさん質問が出て、中学生が一つ一つ丁寧に答えてくれました。

6年生からは「中学校について不安なことがたくさんあったけど、今日お話を聞いて、少し不安が減った」という感想が出ました。また、中学生からは「残りの小学校生活を楽しんで、スケジュール管理をきちんとして、中学校生活も全力で楽しめるようにしよう」とアドバイスがありました。

中学生になるまで約4ヶ月。いろいろと準備をして、よいスタートがきれるとよいと思います。

 

ペア学習・グループ学習

通級指導教室には曜日ごとに違うメンバーが通っています。

木曜日のグループ学習では、3人で協力してすごろくを作り、金曜日のペア学習ではかるたを作っています。同じ年代の児童生徒と活動する中で、自分の意見を言ったり、友達の意見をきいたりしながら話し合い活動を行っています。

すごろく作り どの順番で並べるか相談しています。

かるた作り どうしたらよいか話し合っています。

かるた作り かるたに書く文章を伝え合っています。

 

学校紹介

通級生が自分の通っている小中学校の紹介文を書いて、廊下に掲示しました。学校の自慢できるところはなんだろう、と一生懸命考えながら書きました。

そして、掲示物を見た本校の児童生徒や保護者の方が付箋に感想を書いてくれました。通級生は毎週、通級に来たときに、付箋が増えているかな、と楽しみにしていました。時には、付箋に書いてある質問に答えるなど、掲示物と付箋紙を通じて交流をしています。

また、茨城県の地図に市町村名を書いたり、それぞれの市町村についてのクイズを書いたりしました。興味をもって見てくれる人が増えると嬉しいです。

 

調べて分かったことを発信しよう!

本を読んで知ったこと、アンケートをして分かった

こと等をまとめて発信しています。

トランプの遊び方の本を読んで新たに知ったゲーム

をまとめて、廊下に掲示をしました。

すると、5,6年生から「遊んでみたいけど、遊び

方を覚えられないから、持ち帰れるような紙が欲し

い」という貼り紙が・・それを見て、「読んでくれ

ている」と嬉しくなり、持ち帰り用の紙を作って

「ご自由にお取りください」と置きました。次も

作ってみようと、掲示物を見てどう思ったかを書

いてもらうアンケートも用意しました。

茨城県については、聾学校の友達や先生、通級生、

自分の家族や小学校の友達にアンケートをして

もらい、分かったことをまとめました。

茨城県の魅力度ランキングは47位(昨年度)だけれ

ど、おいしいものはいっぱいあるよね、おすすめの

場所もいろいろあるよね、自然がいっぱいあるね、

などなど、いいところがたくさん見つかりました。

「茨城県民は茨城県が好き!」

まとめたものについて感想をもらおうと、アンケート

も作りました。

感想や情報をもらえるのを楽しみにしています。

通級指導教室の時間は後半3時30分からなので、

在校生が帰った後になります。

今後も、アンケートや掲示物を通した交流をして

いこうと思います。

交流会をしよう

冬休みに、今年度2回目の交流会を予定しています。

 

小学生は、「今までに学んできたことを発表したり、

作ったものを紹介して遊んでもらったりしよう!」と、

制作に励んでいます。

どうすれば、楽しいゲームになるかな?すごろくの

内容はどうしようかな?あと、何回制作の時間がある

のかな?などいろいろ考えて取り組んでいます。

 

出来上がりは?

みんなの笑顔を思い浮かべながら、頑張っています。

 

自分の聞こえについて知ろう

補聴器や人工内耳を付けても聞こえにくい音や声はあります。聞き取れなかったことに気付き、聞き返せることは大切なことです。

そこで、自分の聞こえ方をオージオグラムに表し、環境音や言葉の大きさや高さと照らし合わせることで聞こえ方を見える形にして考える学習を行っています。感覚として「高い音が聞こえにくい」等感じていたことを数値で確認し、学校生活の中で気を付けることを考えました。



6年生と中学生の合同学習

「中学校に入学するときにどんなことをしたか教えて」

 

中学校への進学。期待もあるけど、不安も・・そんな6年生の気持ちに先輩中学生が教えてくれる場を設定しました。「聞こえについての説明は?」「教科担任制でのロジャーマイクの渡し方は?」「部活動で困ることは?」などなど。どんな質問にも、中学生は自分の経験をもとに丁寧に答えてくれました。

 

ロジャーマイクは毎時間自分で渡し、終わりに受け取りに行く、場に応じて使い方を変える、と自立的な対応をしていることや分からなかったら後からラインで聞けるから大丈夫という友人関係の大切さなどを学ぶことができ、有意義な時間となりました。

 

 

なぞなぞ参加者ランキング

なぞなぞコーナーを始めてから10ヶ月。

びっくりするくらいのたくさんの数の回答用紙が集まりました。

これはなぞなぞに参加してくれた人の数(のべ人数)。

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数えてみようか

そうだね

どのくらいあるだろう

予想しようよ

100枚くらいかな

500枚じゃない?

えっそんなにあるわけないよ

数えてみよう

お母さんも手伝って!

10のたばを作るといいね

10のたばが10こだから100

100のたばになった

100のたばが5こだから500だ

12月10日現在545枚

すごい

すっごーい

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今度はランキングにしてみよう

グラフわかりやすいね

がんばってくださいとコメントも書こう

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そして出来上がり。

見た目もOK。

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先生大好き

11~12月は在籍校訪問を実施しました。

在籍校訪問では、通級担当が通級生の通う小中学校に年に3回訪問して、授業参観や学級担任の先生と懇談しています。

 

授業参観のために教室に入ると、

担任の先生が、

「〇〇さんは毎週聾学校に通級していますね。〇〇さんの先生です。」

と紹介してくださいます。

クラス全体が笑顔で迎えてくれて、ほっと一息。

すぐに〇〇さんの顔も探して覗き込むように見てみると、みんなと同じ笑顔。

負けないくらいの笑顔で、

「今日はよろしくお願いします。」

とあいさつします。

 

参観は5時間目か6時間目。(1時間目に行うこともありました。)

通級生のみなさんは、学級担任の先生を食い入るように見て、話を聞いています。

そのような様子を見ると

「きっと、〇〇さんは先生(学級担任)のこと好きなんだろうな。」と感じます。

 

次の週の通級で、在籍校訪問のことを話題にします。

「〇〇さんの友だちとお話したよ。」

「先生が『いつも積極的に発表している』『友だちにやさしくできる』って言ってたよ。」

「(授業参観のとき)大きな声で発表してたね。よく聞こえたよ。」

などなど…

 

思い切って

「〇〇さんって、先生(学級担任)のこと好きでしょ。見ていたらすぐにわかったよ。」って言ってみたら、

「どうしてわかったの?」と不思議そうな表情。

でもすぐに

「そうだよ。先生のことが大好きなの。」

と笑顔いっぱいで答えていました。

俳句をよむ

「今日、国語の授業で俳句をつくったの。私は俳句が好きなんだ。」

明るい声で話すK(五年)さん。

「そうなの。きれいな風景をスケッチするのが好きだって言ってたね。もしかしたら、俳句をよむのって、スケッチと似ているところがあるかもしれないね。」

「俳句をつくってもいい?」

「いいよ。」

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少し考えて…

「色を加えたいな。季節は秋。冬もいいな。」

たちまち三句を詠んで一息。

なかなかの作品…とても満足そうな表情のKさん。

短冊に書くことにしました。

 

次の週にKさんの俳句を鑑賞したM(五年)さん。

MさんはKさんにさっそく感想を伝えました。

そして、Kさんの影響を受け、自分も「俳句をよむ」ことに。

 

Mさんの句に、今度はKさんの感想。

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こうして、二人は季節を味わいました。